1取引4,750円!手数料を節約して賢く海外送金する方法

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コンシェルジュのRachelです。主にHSBC香港やスタンダードチャータード銀行、恒生銀行など、香港で開設できる銀行口座に関するサポートを担当しています。
さて、今回のテーマは「手数料を節約して海外送金する方法」です。日本から海外へ送金する際には、送金を行う銀行に支払う手数料や、海外の中継銀行・受取銀行に支払う手数料円から特定通貨に両替する際に発生する為替手数料など、さまざまな費用がかかります(手数料は非課税なので消費税はかかりません)。

そこで今回は、手数料を抑えて海外送金する方法についてご紹介します。海外送金する際のご参考までにご覧ください。

送金手数料とは?

送金人が負担する手数料です。送金手数料は1取引毎にかかります。1取引は送金指示の最小単位です。

中継銀行手数料とは?

送金銀行と受取銀行の間にコルレス契約がない場合、コルレス契約のある銀行を中継しなければ送金できません。海外中継銀行手数料は、海外中継銀行によって異なります。また、手数料は、送金人負担か、受取人負担か選択することができます。

受取銀行手数料とは?

受取人が負担する手数料です。受取銀行によって発生する可能性があります。金額は受取銀行によって異なります。

為替手数料とは?

日本から海外へ送金をする際に、日本円を外貨に両替して送金すると、Yahoo!ファイナンスなどで確認できる市場為替レート(TTMレート、金融機関で顧客が外貨を売買する際の基準レート)に一定の「為替手数料」が上乗せされます。

米ドル建てで送金する場合、多くの銀行は、送金取組日の午前10時頃の市場為替レートに対して、1円の為替手数料を上乗せした公表為替レート(TTSレート、円貨から外貨に替えるレート)を適用しています。

三井住友銀行の外貨6通貨の為替手数料を見ていきましょう。
(公表為替レートはこちら

米ドル 1円
ユーロ 1.4円
英ポンド 4円
スイスフラン 0.9円
豪ドル 2.5円
ニュージーランドドル 2.55円

ご覧のとおり、通貨によって、為替手数料は異なります。

手数料シミュレーション①

例として、三井住友銀行から米ドル建てで海外送金した際に発生する手数料を計算してみましょう。

8,000USドル(960,000円、1USD=120JPYとする)を海外送金した場合、

  1. 海外送金手数料 4,000円
  2. 関係銀行手数料 2,500円
  3. 為替手数料 8,000円(1米ドルあたり1円)

3つの手数料がかかります。

なお、Webサイトでは以下のような記載があります。

  • 受取人取引銀行または送金の経由銀行で発生する手数料を依頼人負担とした場合にかかります。
  • 受取人取引銀行または送金の経由銀行から後日4,000円を超える請求があった場合は差額を請求させていただきます。

よって、三井住友銀行から米ドル建てで海外送金すると、14,500円またはそれ以上の手数料がかかることになります。

円建て送金について

海外の金融機関へ送金する場合に、外貨に両替せず、円貨のまま送金することもできます。

メリット

  • 着金後、有利な外貨両替レートを待って、両替できる

受取口座として、 HSBC香港をはじめとするマルチカレンシー(多通貨)口座や、円建て口座をを持っていれば、円貨のまま受け取ることができます。

  • 受取銀行の外貨両替レートが適用される

受取銀行の為替手数料が、送金銀行の為替手数料(1米ドルあたり1円)より安ければ、メリットがあります。

デメリット

  • 送金手数料のほかにリフティングチャージ(円貨送金手数料)がかかる

多くの銀行では、送金金額の1/20%(0.05%)または最低2,500円の円貨送金手数料がかかります。

  • 中継銀行の手数料が別途かかる場合がある

送金銀行と受取銀行の間にコルレス契約がない場合、コルレス契約のある銀行を中継しなければ送金できません。その場合は、中継銀行の手数料が別途かかる場合があります。

手数料シミュレーション②

先ほどと同様に、三井住友銀行から円建てで海外送金した際に発生する手数料を計算してみましょう。

960,000円を海外送金した場合、

  1. 海外送金手数料 4,000円
  2. 関係銀行手数料 2,500円
  3. リフティングチャージ 2,500円
    送金金額(960,000円)に対する0.05%は480円なので、2,500円が適用されます。

3つの手数料がかかります。

なお、Webサイトでは以下のような記載があります。

  • 受取人取引銀行または送金の経由銀行で発生する手数料を依頼人負担とした場合にかかります。
  • 受取人取引銀行または送金の経由銀行から後日4,000円を超える請求があった場合は差額を請求させていただきます。

三井住友銀行から円建てで海外送金すると、9,000円またはそれ以上の手数料がかかることになります。

三井住友銀行から「米ドル建て」と「円建て」で海外送金する際に発生する手数料を比較すると、米ドル建て『14,500円』に対して、円建て『9,000円』で送金した方が手数料を抑えられることがわかりました。

楽天銀行の海外送金サービス

海外送金の手数料について調査したところ、楽天銀行の海外送金サービスが低コストなことがわかりました。

外国への送金なら楽天銀行

メリット

  1. 海外送金手数料は一件あたり一律『750円』
  2. 24時間、ネット対応
  3. 68通貨、203ヶ国に対応
  4. リフティングチャージ『3,000円』
  5. 海外中継銀行手数料『1,000円』
    海外中継銀行手数料は、海外中継銀行によって異なります。思いのほか手数料がかかることがあるので、予め送金人負担(1,000円)を指定することをおすすめします。

送金手数料

手数料シミュレーション③

例として、楽天銀行から円建てで海外送金した際に発生する手数料を計算してみましょう。
(海外送金シミュレーターはこちら

960,000円を海外送金した場合、

  1. 海外送金手数料 750円
  2. リフティングチャージ 3,000円
  3. 海外中継銀行手数料 1,000円

3つの手数料がかかります。楽天銀行から円建てで海外送金すると、4,750円の手数料がかかることになります。三井住友銀行の手数料『9,000円』と比較すると、およそ半分の手数料に抑えられることがわかりました。

海外送金シミュレーター

ちなみに楽天銀行の為替手数料は、次のように記載されています。

海外送金サービスの通貨換算に適用する為替レートは、当行所定の時点・方法により特定される一般的な銀行間外国為替相場に当行所定の為替ざやを加算したものです。

2015年4月7日の三井住友銀行の為替レート(TTSレート)と同じ『120.50』なので、楽天銀行の為替レートは1米ドルあたり1円の為替手数料ということになります。

まとめ

日本から海外へ送金する際には、

  1. 送金を行う銀行に支払う手数料
  2. 海外の中継銀行に支払う手数料
  3. 海外の受取銀行に支払う手数料
  4. 円から特定通貨に両替する際に発生する為替手数料

さまざまな費用がかかります。また、それらの手数料は送金銀行によって異なり、その中でも、為替手数料は、1米ドルあたり1円と高く、送金金額が大きければ大きいほど、為替手数料も高くなります。

できるだけ手数料を抑えて、海外のマルチカレンシー口座や円建て口座に送金する方法は、楽天銀行の海外送金サービスを使って、海外中継銀行手数料を送金人負担にして、円建てで送金することで、送金金額にかかわらず、4,750円の手数料で送金することができます。

現在、海外口座を活用している方も、これから海外口座の開設を検討している方も、今回の「手数料を節約して海外送金する方法」をご参考にしていただければ幸いです。

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