世界437,000ヶ所に送金できる便利な海外送金サービス

コンシェルジュのRachelです。
みなさん、ウェスタンユニオンという会社をご存じですか？ウェスタンユニオンを使えば、HSBC香港などの銀行口座を持っていなくても、香港から海外に送金することが可能です。今回は、とても便利なウェスタンユニオンの送金サービスについてご紹介します。

ウェスタンユニオンとは

ウェスタンユニオンは、1851年にニューヨーク・ミシシッピバレー電報印刷会社として創業した会社です。香港では、というよりは、世界中でたくさんの人に利用されている、とても有名なサービス（会社）です。創業20年後、1871年に送金サービスを開始してから、現在では国際送金サービス事業者として、全世界200ヶ国以上の国と地域に、43万を超える取扱店があります。

香港では、フィリピン人などの外国人労働者が自分の国の家族に送金する際に、ウェスタンユニオンを利用して仕送りをしている姿をよく見かけます。日本でも外国人労働者数が60万人を突破して、全国各地で海外へ向けた送金需要が年々高まっています。2012年からウェスタンユニオン国際送金サービスの入金受付を全国のファミリーマートで開始しています。世界437,000ヶ所に数分で送金することが可能です。

ウェスタンユニオンを使って海外送金する方法

ウェスタンユニオンを利用すれば、銀行口座を持っていなくても、海外に送金したり、お金を受け取ったりすることができます。通常、海外送金してから、およそ10分でお金を受け取ることが可能です。

送金方法

送金する際の手順は下記のとおりです。

1. ウェスタンユニオンの看板を掲げている両替屋で送金依頼書を記入します。
2. 本人確認書類（パスポート）を提示します。
3. 送金額、手数料を支払います。
4. 受領書（送金依頼書控え）を受け取ります。

海外送金の手続きは、たったこれだけです。あとは、送金する際に受け取った受領書に記載されているMTCN（MONEY TRANSFER CONTROL NUMBER、送金管理番号）を受取人に伝えるだけです。

受取方法

お金を受け取る際の手順は下記のとおりです。

1. 下記の情報を持って、お近くのウェスタンユニオンの代理店に行きます。
   ・送金者の氏名
   ・送金された国
   ・送金金額
   ・MTCN（MONEY TRANSFER CONTROL NUMBER、送金管理番号）
   ・本人確認書類
2. お金と受取の控えを受け取ります。

お金を受け取る手続きも、たったこれだけです。なお、送金状況は、いつでもウェスタンユニオンのウェブサイトで、送金者の名前とMTCN（MONEY TRANSFER CONTROL NUMBER、送金管理番号）を入力すれば確認することができます。

日本での業務を開始

ウェスタンユニオンは、2010年7月15日から日本での業務を開始しています。実際の業務は、トラベレックス社に委託していて、ウェブサイトでは「国際送金サービスが990円から可能！」と大々的に謳（うた）われています。

他国の送金手数料と比較すると、日本のウェスタンユニオンの手数料は割高です。先日、香港からフィリピンへ20,000円を送金したところ、香港では28HKDの手数料でした。手数料は、その時のレートで432円でしたが、日本から海外に同額を送る場合は、1,500円と設定されています。

また、現在のところ、日本から送金できる国は、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ニュージーランド、ノルウェイ、スウェーデン、イギリス、アメリカの13ヶ国に限られています。まだ香港は含まれていません。

さらに、マネーロンダリングや送金者が犯罪に巻き込まれのを事前に防ぐために、ロシア、ウクライナ、トルコ、モルドバ、ポーランド、フランス、シンガポール、ケニア、リベリア、コロンビア、ガーナ、タイへの送金には規制がかけられています。

まとめ

たとえ送金者や受取人が銀行口座を持っていなくても、世界中で利用されいているウェスタンユニオンを使えば、窓口での簡単な手続きだけで、海外に送金することが可能です。東京オリンピックに向けて、外国人労働者の受け入れ拡大が検討されているので、そうなれば、日本でもますますウェスタンユニオンの利用が増えていくはずです。

【コンシェルジュ Rachel】